ライフプランって何？

ライフプランとは、 「20年後こういう暮らしがしたい」とか「将来こうなっていたい」など「これからどんな人生を送りたいか？」を主に金銭面から具体的に考えて計画したもので、「生活設計」や「将来設計」とも言われます。

ライフプランの考え方にもいろいろあり、主に自分の生き方や価値観に合わせて設計していくプランと、「〇歳には家を購入したい」といった具体的な暮らし方の希望に合わせて設計していくプランなどがあります。また、ライフイベントという人生の中で想定される大きなイベントを見込んでライフプランを立てることも大切です。これらを総合的に考えて自分に最適なライフプランを立てて将来的に必要なお金を見通すことは様々なメリットがあります。

【ライフイベントの例】

• 結婚
• 出産
• 住宅購入
• 車の買い替え
• 子どもの進学
• 子どもの独立
• リタイア

ライフプランはなぜ必要なの？

金銭面を含めたライフプランを立てるメリットは以下が挙げられます。

〇漠然とした将来の不安がなくなる！
将来どのくらいのお金が必要になるのか？今の貯蓄ペースでやりたいことが実現できるのか？など、何も計画を立てていない状態だと何となく不安を抱えたまま日々を過ごすことになってしまいます。また、いざ危機的な状況になってもすぐに軌道修正するのは難しいですし、焦りたくないですよね。早くからライフプランを立てることでこういった日々の不安を少しでも減らせると、他のことに余裕が生まれて本当にやりたいライフイベントの準備が捗ります！

〇貯蓄・節約のきっかけになる！
ライフプランを考えることは家計を見直すことにもつながり、今のこの支出は無駄なのではないか？といった気づきが得られるでしょう。また、「〇年後に車を購入する！」といったゴールを設定することで貯蓄や節約のモチベーションを維持しやすくなります。

〇支出の調整がしやすくなる！
ライフイベントごとの支出を見える化することで、それぞれの支出額を調整しやすくなります。例えば、「住宅資金」、「教育資金」、「老後資金」は人生における支出の中でも大きなウェイトを占め、「人生三大支出」と呼ばれています。中でも「住宅資金」はライフイベントで最も大きな出費を伴い、住宅購入費の平均は 土地を購入した注文住宅新築世帯で平均4,606万円（※） と言われています。大金を使うライフイベントはその計画とタイミングがかなり重要です。

住宅資金の計画を立てる場合は今の家計でどのくらいの金額ならローンの支払いに耐えられるのか、どのくらいの土地、物件の価格なら購入が可能なのかなど、様々な項目についてシミュレーションすることが大切。大金ながらも計画しやすいのも住宅資金の特徴なので、ライフイベントにうまく組み込んで他のライフイベントと調整していきましょう。

（※令和2年度住宅市場動向調査）

具体的にどう考えたらいいの？

➀ライフイベントを書き出す
人生で起こると予想できるライフイベントと、実現したいと思っているライフイベントを書き出してみましょう！これを実行するだけでも将来のイメージがグッと明確になります。

②時系列順に並べる
書き出したライフイベントをどの順番で実現するか、どのタイミングで実現させたいかを考えながら並べて整理しましょう。例えば、子供が小学校に入学する前に住宅を購入しときたいな…といったイメージがあればその通りに並べていきます。この作業をする時にはエクセルや付箋にライフイベントを書き出していくと便利です。

③具体的な時期を考える
ライフイベントの順番が決まったら、具体的な時期と共に表にまとめましょう。先ほどの時系列に自分が何歳の時に実現したいかや何年後に実現したいかを書き込んでいきます。

以上の3ステップで簡単なライフプランの完成です！ここに現在の家計収支、資産、負債や将来の収入、そして不足する金額などのキャッシュフローを記入して具体的な貯蓄計画を立てることで、更に実際に行動に移しやすくなります。

ライフプランを考える際の参考資料

リノベーションという大きなライフイベントをいきなりライフプランに落とし込むのはイメージが湧きづらいし難しいという方に、参考資料として国土交通省住宅局が公開しているデータを一部ご紹介します！
（参考：令和2年度住宅市場動向調査）

〇世帯主の年齢
世帯主の年齢をみると、注文住宅、注文住宅（新築）、分譲戸建住宅、分譲マンションでは30歳代が最も多く、中古戸建住宅と中古マンションでは40歳代が約3割程度となっていました。平均年齢の推移をみると過去五年間で上記したものはどれも横ばい。自分が住宅購入する際の目安時期として参考にしてみても良いかもしれません。ただ、もちろんベストな購入時期はひとそれぞれなので、他のライフイベントと合わせてタイミングを検討してみてください！

〇購入平均資金
購入資金は、土地を購入した注文住宅新築世帯で平均 4,606 万円、中古戸建住宅と中古マンションの取得世帯でそれぞれ平均 2,894 万円、2,263 万円。また、リフォーム資金は平均 181 万円でした。自己資金比率をみると、土地を購入した注文住宅新築世帯で 26.0%、中古戸建住宅と中古マンションの取得世帯でそれぞれ 39.4%と 43.2%。また、リフォーム住宅世帯では 77.2%でした。自己資金としては大体900万円以上用意するケースが多いようです。

いかがでしょうか？これらの数値はあくまで平均額。実際にデータを見ると様々な世帯年齢や世帯年収の人がいて、自己資金額も様々。データはあくまで参考資料として見て、自分のライフプランや年収などを照らし合わせて現実的な住宅購入計画を立てることが大切です。

②ライフスタイルの変化を考慮する

ライフプランを見据えてリノベーションを計画しよう

ライフプランを立てたらお次は、大きなライフイベントの一つ「リノベーション」の資金計画にどう生かすかを考えてみましょう！今回は、ここ数年で増えている「中古物件を購入してリノベーションする場合」をイメージしてみてください。

➀住宅設備や内装の寿命を知る。
トイレやエアコンなどの設備機器や、壁紙や建具の交換目安は約10年と言われています。ただ、それぞれのグレードにもよるのでこれを機にご自宅の設備や内装について調べてみてはいかがでしょうか？リノベーション後の設備や内装のメンテナンスや交換にかかる支出を把握することができます。

KOMOREBI renovationでは物件探しからサポートする不動産仲介サービスも承っております。中古物件購入時に出てくる内装や設備面の老朽化にかかる不安を一緒に解消しながら最適な物件をお探ししますので、お気軽にご相談ください♪

②ライフスタイルの変化を考える。
リノベーション後に考えられるライフイベントが、子供の独立や親の介護です。内装設備の老朽化がなかったとしてもこれらのライフイベントによってライフスタイルが大きく変化していれば、リノベーション直後の暮らしやすい家であるとは限りません。設備などを一部改修するリフォームだけではなく、間取り変更といった大きな改修も視野に入れる必要があります。

ご自身のライフプランと照らし合わせて上記した2項目にかかる支出を予測できれば、現時点でリノベーションにかけられるお金が見えてくるのではないでしょうか？また工務店に相談して2重リノベーションが必要ないような工夫を施すことで将来的な支出を抑えることができるかもしれません。

多額の支出が必要となるリノベーション後はできるだけ長く快適に暮らせるようにしたいですよね。そのためには、ライフプランを考慮して何年住みたいかを想定したうえで、住宅設備や内装の寿命、そしてライフスタイルの変化を知ることで長い目で見たプランを立てることが重要です。

あなたのライフプランをお聞かせください

KOMOREBINOOKでは資金計画のご相談を承っております。住宅に関わる資金相談だけではなく、お客様のライフプランを基に保険や税金やローン、そして各種ライフイベント時に発生するお金の話などを総合的に考えてお客様の人生をサポートします。

相談例➀：資金調達・ローンについてのご相談
自身のライフプランを考えて無理のない資金計画をと思い住宅購入にあたっての資金調達方法やローンについて調べてみるも、色々な方法や条件があってよくわからない…。そんな方に、実際に施工を行う工務店からお客様に最適なプランをご提案します。

相談例②：火災保険など各種損害保険のご案内
住宅購入などの大きなお買い物にはあらゆるリスクがつきものです。火災や震災等の災害や事件事故など、あらゆるリスクを想定して保険を検討することが大切です。こちらも資金調達と同じように種類は様々。お客様のご負担を少しでも減らすべく、火災保険をはじめ地震保険、また自動車保険などといった各種損害保険のご案内を致します。

まとめ

平均寿命が延びて人生100年時代と言われ、目まぐるしく時代の流れが変わっていく中で自分が理想とする生活を送るためには、早くからライフプランを考えて定期的に見直すことが大切です。 そうすることによって資金計画もしっかりと練ることができるためネガティブな面も想定しやすく、もしものことがあった場合にも冷静に対処できるようになります。

特に大きな出費を伴うライフイベント「住宅購入」については、タイミング（他のライフイベントと重ならないか）やご自身の年収、価値観、生き方を総合的に考えてうまくライフプランに組み込み、人生の大半を占める家での暮らしをより理想の暮らしに近づけていきましょう！